たまりば

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2011年11月14日

割合とおよその数は、実生活に活かせますが


去年まで勤めていた塾では、中学生の授業の初めに毎回小テストを実施していました。
20点満点にきっちり揃えたら良いのですが、つい面倒で、そのときそのときで、満点は、17点だったり、24点だったり。
「8割得点できたら合格ね。8割未満の人は、追試」
そう言うと、多くの生徒が、
「8割って、何点?」
と質問してきました。
「自分で計算しなさい」
「えー」
生徒たちを見ていると、しぶしぶ始めるのは、たとえば、24×0.8の筆算。
テスト用紙の余白に書き始めます。
「・・・それ、暗算できないの?」
「暗算、苦手」
2ケタかける1ケタの暗算くらい出来てほしいのですが、しかし、それよりも、もっと楽な計算方法があります。
この場合、8割が何点に当たるかよりも、何点間違えてもOKかがわかれば良いのです。
まず、24点の1割を考えると、2.4点。
2割は、その2倍だから、4.8点。
4.8点まで、間違えても良いことになる。
この説明をすると、数学の得意な子は、顔がぱあっと輝きます。
「すげえ」
計算の苦手な子は、意味がわからず、あたりをきょろきょろ見回していたりしましたが。
しかも、その子の手元には、24÷0.8の筆算の跡が。
(@_@;)

大人で、この程度の割合の計算が苦手な人というのをあまり見たことがありません。
さらに、大人は、「概算」ということもできます。
598円均一セールの豚肉が、さらに3割引き。
うーん。何円だ、これは?
スーパーで、電卓をたたいている人は、いません。
598円では計算しにくいから、大体600円で、その7割なら、420円くらいかあ。
安いわねと思って、購入。

ゆとり教育で、「およその数」の単元が、削減されたり扱いが悪くなったりしたせいもあるのですが、ここ数年、およその数がわからない子も増えました。

問題 598を、一の位を四捨五入したおよその数にしなさい。

8を四捨五入すると、1繰り上がって、あれ、そうすると、9も消えてしまう・・・。
さんざん考えたあげく、答えは、「6」。
えー?
600ではなく、ただの6?

「・・・・四捨五入した位の0は、書きましょう」
「そうなの?」
「あのね、およその数って、598は大体いくつか、ということだよ?598円は、およそ6円になる?」
しかし、説明しても、説明しても、そのときはわかるのですが、しばらくして復習すると、また同じことをやってしまう子が増えました。
「買い物するとき、いくらとか、おつりとか、いちいち考えないし」

普通の生活をする中で、頭を使うことを避けている子は、確かにいるなあと、感じます。

頭を使うと、頭が重くなるから、嫌。
考えるのは嫌い。

もう7~8年前に、小学6年生の女子から聞いたこの言葉は、衝撃的でした。
あの子も、もう成人するのか。
考えることが楽しくなっていてくれると、良いのですが。
小学校のときには、割合の計算ができなかったとしても、大人になったら、できるようになった。
せめて、そうであってほしいと思います。


写真は、去年の奥高尾の紅葉。
肉眼では、もっと鮮やかでしたが、紅葉の撮影は、光が必要のようで、午後に撮影すると、あまり上手く撮れない場合が多いですね。



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