たまりば

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2011年03月21日

小数の計算2



小学生の計算力を見るには、小数のわり算がわかりやすいです。
もちろん、筆算の必要な、複雑なもの。
初めての壁なのかもしれません。

131.5÷1.7

商は、十分の一の位までもとめ、あまりも答えなさい。

小数点の移動の仕方は、意味がわかっていないと、やはり、時間が経つとまた忘れます。
これは、前回話したのと同じ。

最大の問題は、商の最初の数字がなかなか立てられないこと。
スパンと一度で「7」が立つと気持ちいいですが、「9」から立て始めて、消して、「8」を立てて、消して、それで不安になって、「6」を立ててしまう不器用な子、案外多いですね。

ここで必要なのは、17×1ケタのかけ算の暗算をする能力。
その技を伝達しなければなりません。

次に、正確にひき算をする能力。
くり下がりのあるひき算。
ミスをしやすいところです。

そして、もう一度、次のケタの商を立てる。
この作業を忘れていて、1回で終わらせてしまう子もいます。
この後、どうしたらいいのか、わからなくなってしまっています。

連続作業が理解できていたとして、では、どこで、やめたらいいのか。
十分の一の位ってどこ?

それもクリアできても、最後に、あまりの小数点はどこだ?という問題が登場します。

いやはや、小数のわり算は、1問解くだけで、消耗しますね。
複合競技ですね。

根気のない子は、このあたりから算数が嫌になります。

算数は、もっと簡単なものなのに。
何で、こんな頭を使わせるの?
ものを考えると、頭が重くなってくるから、嫌なんだよ。
算数のくせに、何で、こんなに難しいの?

何年か前、小学生の女の子の、大体こんなふうな自己主張を聞いて、私は、目が開かれる思いがしました。


1960年にノーベル物理学賞を受賞したドン・グレイザーは、小学3年生のときに、学習障害児の施設に移るべきであると学校から助言されました。
ドンの両親は、断固として譲りませんでした。
そして、4年生で、ドンは、わり算の筆算の達人であることが明らかになりました。
ドンは、低学年の、バカげた明白な問題のどれにも、わざわざ答える気になれなかったと、後に語ったそうです。
けれど、わり算の筆算は、少し難しく、答えは明らかではなく、過程が魅力的でした。
だから、ドンは、解き始めた。

小学生諸君。
ここからが、算数なのだよ。

(*^_^*)

写真は、千葉県、鋸山近くの大仏と梅。





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    この記事へのコメント
    いいテーマですね。
    こういう話をずっと聴いていたい。
    Posted by すこや at 2011年03月21日 21:27
    すこやさん、ありがとうございます。
    (*^_^*)
    こんな時期にこんな話でもないかな、と思うこともあるのですが、不安を見つめ、不安を口にし、不安を巻きちらすばかりよりは、算数に悪戦苦闘する小学生の話のほうが勇気が出るかも、と。
    ほめていただいて、ほっとしました。
    Posted by セギ at 2011年03月22日 12:49
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