たまりば

地域と私・始めの一歩塾 地域と私・始めの一歩塾三鷹市 三鷹市

2017年11月20日

高尾山から南高尾を歩いてきました。2017年11月


2017年11月19日(日)、高尾山から南高尾を歩いてきました。
朝、高尾山口駅を降りたときからもう混雑しています。
今は高尾山が1年で一番混雑するシーズン。
朝のうちに高尾山頂を通り抜けないと、渋滞に引っかかるぞー。

リフトの切符売り場も大行列でした。
PASMOで切符を購入できる販売機に並んだのですが、3人ほど前の人が、「大人片道2枚、子ども1枚」の切符を購入するのに5分ほどもかかっていました。
観光シーズンの観光地には、世慣れていない人がいます。
前の人がどのように購入しているか、見ておくと良かったのになあ。
購入ボタンを押してからPASMOをかざすというやり方は、初めてだと確かに戸惑います。
販売機にその説明は書いてあるのですが、焦ると説明は目に入らなくなるし。
2種類の切符を複数枚買うのなら、人が手売りしてくれる窓口に並んだほうが楽に購入できたでしょう。
でも、そういうことを即断即決で的確に判断する社会性というものは、観光地には似つかわしくないのかもしれません。
このようにして、観光シーズンの観光地の混雑がさらに激化していくのは、まあ仕方ないか。

急な階段を上がっていくと、リフトはそれほど長い行列にはなっていませんでした。
前に並ぶカップルの女の子が、
「私、リフトから落ちたことある。リフトが全部止まっちゃって、恥ずかしかったー」
ええ?と思い、きき耳をたてますと、スキー場のリフトでのことのようです。
スキーを落として流してしまう人はいるけど、本人が落ちるのはレアケースでは?
無事で良かったなあ。
そんなことが起こるくらいなら、切符の自動販売機で5分くらい余計に待たされるのは、何でもありませんね。

「リュックは前に提げてください」
「ベルトに立ったら、そのまま、歩かないでください」
係員さんは二人体制で指示していました。
さて乗車。
高尾山のエコーリフトは、登りよりも下りのほうが見晴らしがよくて好きなのですが、帰りはいつも大行列になっていて、なかなか下りには乗れません。
6分ほどで山頂駅。
リフトを降りるときは、いつも少し緊張します。
つまずいて転んだら、どうしよう。
でも、今回も無事に降り立つことができました。

リフト山頂駅。8:55。
支度をして出発。
1号路も朝から混雑しています。
山頂近くの、3号路との分岐にある大きなトイレも行列ができていました。
観光シーズン、凄いなあ。

山頂。9:40。
富士山は尖った雲をまとって、険悪な様相。
現地は荒れた天候でしょう。
丹沢は晩秋の色。
秋の朝の明瞭な視界の下、深い紫に茶色が混じった山肌は、少し怖いような印象でした。
紅葉は、今年はやはりダメですね。
それでも、肉眼で見る限りはきれいです。
朝の光に透かして見れば特に。
若い女の子2人が、撮った写真を見ながら、大声で喋っています。
「わあ、きれいだよ。こんなに大勢人がいるのに、主役感、凄いよ」

・・・若い女の子の感覚は、面白いなあ。
周りはモブ扱いかあ。
今日だけは自分が主役とか、写真の中では自分が主役とか、そういうことは、いつかどうでもよくなるよ。
人はいつでも主役だし、また、常に脇役だよ。
なんてね。

さて、石段を下りて、ここより奥高尾。
急に人が少なくなり、紅葉台からの下りの木段を淡々と降りていきました。
一丁平。10:10。
上の画像は、一丁平のベンチから奥を撮ったものです。
ここから、今日は南高尾に回ります。
まずは大平林道へ。
あずまやを左に見て、細い道を行きます。
突当りを左に折れて、あと道なりに進みます。
9月には夏草で塞がれていた道も、草が枯れ、歩きやすい良い道に変わっていました。
大平林道に降り立つと、すぐ右手に道しるべがありました。
「大垂水」と示す方向の通りに大平林道と別れ、斜面につけられた細い道に入りました。
やがて道が少し広くなり、コンクリートの階段が現れ、そこから甲州街道を渡る歩道橋と直接つながって、南高尾への道へ。10:40。

甲州街道が樹間から透けて見えるのでちょっと怖い崖っぷちの細い道をしばらく進み、そこから上り坂が続きます。
春夏は暑くてつらい道ですが、気温の低い今日は、気持ちよく登っていけました。
大洞山。11:05。

ここから先は、秋は特にしみじみとして好きな道です。
茶色の落ち葉に赤や黄色の葉が彩りを添える道を踏みしめて、ゆっくりと歩いていきました。
少し前を行く登山者の、つばの狭い生成りの帽子と、なで肩に古い型のザックを背負った後ろ姿が、秋の道に似合っていました。

展望台。11:45。
津久井湖とその周辺が箱庭のように見渡せるベンチで昼食。
ぽかぽかと日差しか暖かく、1枚羽織る必要もなく食事ができました。
ポットには熱いコーヒーを詰めてきました。
担いでいるスポーツドリンクの分量も少なくて済むし、秋から冬の山歩きはいいなあ。

さて、再び出発。
細い道をトレイルランナーとすれ違います。
今日の南高尾は、登山客は少ないけれど、トレイルランナーが多いです。

三沢峠。12:45。
ここはまき道も含めて5叉路の道。
ベンチもあって、休憩適地です。
「高尾山口」の道しるべの通りに上り坂を行くと、東高尾の遊歩道と合流します。
道は広く、階段が整備されています。
急な階段をどんどん降りて、最後に登ると、草戸山。13:15。
ここは、いつも通りに人で賑わっていました。
ベンチに座って見上げると、葉の落ちた木に柿の実がいくつか残っています。
青い空と柿の実に見とれていると、お尻に何か気配があり、振り返ると、あ、犬だ。
「すいませんっ」
と飼い主さんが、リードを縮めました。

さて、下山。
高尾山口へは、植林帯の暗い下りから始まりますが、すぐに日差しの明るい尾根道へと変わります。
この時間に登ってくる人が意外に多いのは、混雑を避けてのことでしょうか。
時差登山。フレックスかな。

途中の道しるべに、
「四辻より先、高尾駅を示す誤った落書きによる道迷いが発生しています」
という掲示が提げられていました。
四辻から京王線高尾山口駅に降りる道と別れ、まっすぐ進むJR高尾駅への道があります。
随分前に私も一度歩きました。
下山口を見つけるのが難しかった記憶があります。
人があまり歩かないので、この季節は落ち葉が積もり、もっと不明瞭でしょう。
そういうときに間違った落書きを残していくのは、ひどいなあ。

四辻まで来ると、12月2日(土)、南高尾を回り、笹尾根を登って数馬がゴールのトレイルランニングの大会が行われるという掲示がありました。
だからトレイルランナーが多かったんですね。
距離は、42km。
外秩父七峰と同じ距離だけど、アップダウンから考えると、これは走れるところでは走らないと1日では無理だろうなあ。

四辻から、高尾山口へ。
あっという間に高尾の信号前に出て、観光客でごった返す駅前へと戻ってきました。14:35。
  


  • Posted by セギ at 14:42Comments(0)