たまりば

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2016年10月18日

権現山を歩いてきました。2016年10月。


2016年10月16日(日)、権現山を歩いてきました。
初めて登る山です。
毎週奥高尾でも楽しいのですが、ときには初めての山に挑戦したほうが、危機管理能力が鍛えられる気がします。
さて、権現山はどんな山だろう。

いつもより少し早く、三鷹7:22発。
高尾で中央線に乗り換えて、上野原8:25着。
上野原駅は、改札を出ると階段があり、階段の上で北口と南口に別れていました。
バス停は北口。
駅前の狭い広場にバスが3台停まって発車を待っていました。
それぞれ目的地が違います。
一番事務所側のバスが目的の「松姫峠行き」。
私の後には、三頭山に登るという15名ほどの団体さんが賑やかに乗り込んできました。
そうか。こんな方向から三頭山に登るコースもあるんだなあ。
小菅の湯にも行ける。
中央線沿線の山と奥多摩とが頭の中でつながると、山歩きのコースもさらに多様になりますね。

バスはほぼ満席。
おまわりさんがバスの中に入ってきて、
「遭難が増えているんで。目を通すだけでもいいので、お願いします」
とチラシを配りました。
あっ。
登山届を書いてくるのを忘れた!
警察官を見てようやく思い出すという・・・・。
チラシには「コンパス」というネットで提出できる登山届の案内も載っていました。
今度やってみます。

バス出発。8:30。
初戸。9:05。
予想はしていましたが、降りたのは私1人でした。
バス停から登山口までは少し入り組んだ道のようでしたので、ガイドブックのコピーを手に持ち、常に見ながら歩いていきました。
「初戸バス停の先を左折すると、権現山を示す道しるべがある。初戸橋を渡り、左方向に進めば、再び権現山の道しるべを見る。民家の横を通り、右に折れて、橋を渡った左が権現山の登山道だ」
実際の道もこの通りで、ガイドブックはさすがの描写力です。
分岐ごとに小さい道しるべがあり、登山口まで不安になることはありませんでした。

さて、登山道。
予想外に細い道で、夏草が茂っているせいもあり、少し不明瞭でした。
ジクザグな道をショートカットする人のつけた踏み跡が正しい道を分かりにくくしている印象です。
分岐ごとによく見て、より明瞭な道を選んでいきます。

支尾根に乗ると登山道は広くなりましたが、偽の踏み跡はなおも随所にありました。
広い支尾根を登山道はジクザグに登っていきます。
この支尾根は、どう登るのが最も楽か。
登山道は本来どうつけられているはずか。
そのように全体を概観する力が必要だなあと感じながら、分岐ごとによく確認して歩いていきました。
急登が続きますが、今日は涼しいので、いくら歩いても身体に熱がこもりません。
5分も立ち止まっていると汗が冷えて寒くなってきます。
ようやく山歩きに良い気候になりました。

樹間の向こうに空が見えるけれど、時間的にまだまだこんなところがピークのはずがない。
予想通りそこから登山道は右にぐっと曲がっていきました。
その先に、「権現山」を示す小さい道しるべ。10:30。
そこを過ぎると道は少し緩くなりました。
ベンチはありませんが、丸太などに座れる休憩適地もあります。

その先、地図上にある992mピークはまき道があり、左に見ながら通過。
再び樹間から空が見えて、もうこの先にこれより高いところはなさそうだと思う頃、道も直登になり、ぽんと稜線に出ました。
そこが雨降山。11:10。

座って休んでいる先客の男性に挨拶し、
「今日、初めて人に会いました」
と告げると、
「ああー。さっき、用竹から1人来たけど、俺も道では誰にも会わなかったねえ」
「静かでいい山ですねえ」
少し離れて私も座り、休憩。

この夏の暑さで、速く歩けないことを幾度も体験し、山地図に記された時間より10分増しの計画を立ててきましたが、その予定より20分早く到着。
やはり涼しいと楽です。

ここからは、稜線上を権現山へ。
起伏が少なく、広く歩きやすい登山道が続きました。
スキップしたいような気持で歩いていくと、背後からエンジン音が。
振り返ると、バイクが3台。
わあ、モトクロスの人たちだー。
奥高尾の茶店に通勤するバイクなら見たことがありますが、こんなところでバイクをしかも3台見るとは。

しばらく行くと右手にベンチがあり、木立が切れて山々が見えました。
手前の山は、三頭山かな。
中央の木が育ちすぎて、写真を撮るには少し邪魔でしたが、それもまた良しです。

ガイドブックで1か所気になっていたのが、右側に滑落防止のロープが張られているという地点。
こういう何気ない描写のところが怖いのよと用心してきたのですが、何ということもない平らな痩せ尾根でした。
距離が短いので、怖いと思うこともなく通過します。
凍結していたら厄介ですが、よく乾いたこんな秋の日には何でもないところで安心しました。

その先に、大ムレ権現の小さな建物が見えてきました。
石段を登って、参拝。
その先に右へ登っていく「権現山」の道しるべがありました。
雨降山で会った人の後ろ姿が見えていたのですが、しかし、その人は、山頂方向ではなく、直進していきました。
まき道もあるのかな?
私は道しるべの通りに右に折れ、最後の急登を行きました。
登りでも若干滑るような土の急登でした。
ここを下るのはちょっと嫌だなあと感じながら、山頂へ。

権現山山頂。11:55。
山頂には20人近くの人がいました。
2パーティ+個人が数人という印象です。
ここまでほとんど人に出会わなかったので、そのギャップに驚愕。
・・・・・に、賑やかだなあ。(''_'')

私も端のほうにレジャーシートを出して座りました。
おにぎりを食べた後は、カフェオレと甘いお菓子。
今季初のカフェオレを入れたテルモス持参です。
ようやく温かい飲み物が嬉しい季節になりました。

まだ頭の上は青空ですが、西から曇ってきていました。
山頂付近の木々も育ってきていて、眺望は驚嘆するほどのものではありません。
それでも、晴れ晴れとして気持ち良いことには変わりません。
長居する人が多いので山頂が混雑するのでしょう。

ここからは来た道を戻る予定でしたが、反対方向の「麻生山・浅川峠」の道しるべが示す登山道は来た道よりも緩そうでした。
ここを降りてまき道を戻るほうが、先ほどの急な土の道を下るより楽なんじゃないかな?
ここを登ってくるとき、前を行く人は直進して行ったし。
さっきのバイクもその道を行ったと思う。
地図上にはまき道の表示はないけれども。

さて出発。12:15。
やはり、「麻生山・浅川峠」への道は緩く、段差がきちんとあって歩きやすい道でした。
稜線上の道まで下りてきた分岐には道しるべもありました。
「用竹」を示す道しるべを確認し、やはり予想通りだと安心して歩きだしたのですが、その先、道は急に細くなり、斜面にかろうじて踏み跡がある程度になってきました。
こんなの登山道じゃないよー。
誰かが無理して歩いただけでしょう、ここ。
( ;∀;)

やばい。
本日一番の危険個所でした。
何とか大ムレ権現まで戻って、ひと安心。
滑落しなくて良かったー。
やはり、予定していないことをやるべきではない。
・・・・え?
では、あのバイクは権現山の山頂を通ったの?
・・・・・モトクロス凄いなあ。

後は先ほど来た道を戻ります
広くて起伏が少なく、歩きやすい道です。
スミレの頃、新緑の頃、紅葉の頃。
季節を変えてまた来ても楽しいだろうなあ。

雨降山。12:50。
ここからは東に続く稜線を用竹へと降りていきます。
しばらく行くと何かよくわからない建物が。
観測所でしょうか?
そこへ入っていく道のほうが広く、左の登山道は草に覆われていて、ちょっとわかりづらかったのですが、こっちで良かったのかなと思っていると「用竹」と書かれた道しるべがあり、不安にならずに済みました。
ところどころ登山道がえぐれていて歩きにくいところもありますが、概ね広い良い道が続きます。

気配に振り返ると、今度は自転車が4台通過。
しばらく行くと、「八重トレコース」の道しるべがありました。13:35。
トレイルランニングのコースにもなっているんだ。(^。^)
歩きやすい良い道ですものね。
ここが二本杉山かな?

その少し先、5分ほど行ったところが、尾続山分岐。
ここはしっかりした道しるべが立っていました。
ここから要害山に行くこともできるようです。
道しるべをよく確認して、用竹へと降りていきます。

ぐっと下っていくと樹木が切れて、ふっと展望が開けました。
ああ、丹沢の山だ。
麓の民家も見えて、箱庭のような眺めでした。

そのすぐ先が墓村の分岐。14:00。
しかし、村への道は夏草が生え、石が多く、荒れた印象です。
ここはもう廃道なのかな。
道しるべを確認して、用竹へ。
その5分先にも、墓村分岐。
こちらは、明瞭な道がありました。

麓が近くなっても道は歩きやすく、滑りやすいところもほとんどありません。
やがて、また分岐。道しるべを確認。
「殿村バス停」への道ではなく、右の「用竹」の道を選んで下っていきます。
一軒家の灰色の尾根が大きく見えてきて、そこで登山道は尽き、そのままほぼV字に舗装道路がつながっていました。
道しるべもありますが、道は一本で、どちらに進むか悩むことはありません。
その先も分岐ごとに道しるべがあり、5分ほどで、朝、バスで通過した県道に出ました。
道路の向かい側が上野原駅に戻るバス停です。
白いベンチのあるバス停。14:40。
次のバスは、15:10。
持ってきた2.5Lのスポーツドリンクは、まだ1L以上残っていました。
次回からは、2L持ってくれば十分かな。


  


  • Posted by セギ at 13:32Comments(2)