たまりば

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2015年12月06日

南高尾山稜を歩き、京王高尾山温泉 極楽湯に入ってきました。2015年12月。


2015年12月4日(金)、期末テスト期間で、午後3時からの振替授業などが相次ぎ、逆にぽっかり空いた1日、例によって高尾山に行ってきました。
三鷹から電車を乗り継いで、高尾山口駅。8:25。
今回は、南高尾山稜を歩きます。
ケーブル駅に向かって少し歩き、小さな橋を1つ渡り、表通りに出て最初の信号を渡ります。
麓の紅葉ももう終わり。
高尾に初冬がやってきました。


横断歩道を渡ってそのまま道なりに坂を上がっていくと左手奥に「草戸山」の道しるべが見えます。
道しるべの通りに民家の脇の細い道を上がっていきます。
道はじきに普通の幅の登山道になり、しばらく登りが続きます。
落ち葉を踏みしめてゆっくり登っていくと、最初のピーク。
ベンチもあります。
南高尾山稜は、ここから小さなアップダウンが繰り返されます。
南向き斜面の多い暖かい地域なので、まだ紅葉も残り、肉眼で眺める分には十分楽しめました。
草戸峠。9:30。
高尾主脈がよく見える展望地です。
ベンチも並んでいます。
一息ついて、さて、あとひと頑張り。
いったん下って、ぐっと登っていくと、草戸山。9:45。
ここからは道幅も広く、舗装されてはいないのですが観光客も気軽に歩ける道と合流します。
人の姿がときどき見られるようになりました。
近所のシニアの方が散歩に来ている様子です。
全くの手ぶらか、ストックを1本持っているか。
夏場ならペットボトルの1本くらいは持ってくるのでしょうが、この季節なら、もっと気軽に手ぶらでちょっと歩きに来るのでしょう。
三沢峠。10:10。
ここからは、また山道です。
1つ1つピークを越えていく道もありますが、左のまき道を選んでのんびり歩いていくと、見晴台。10:50。


津久井湖の向こうに、丹沢の山々と富士山。
この写真では、雲とまぎれてどれが富士山かわかりにくいでしょうか。
見晴台は南向きの日差しの暖かい斜面にベンチが並んでいて、風もなく、休憩適地です。
何だかお腹がすいたので、お握りを1つ食べていると、パラパラと1人また2人と人がやって来ました。
到着のタイミングはバラバラでしたが、同じパーティのようです。
1人の方がロールケーキを1切れずつ配り、皆さん「うん」と頷いて受け取って黙々と食べます。
「俺、昨日誕生日だったんだよ」
「へえ」
「大台だよ」
「・・・・70か?」
「はは。そうだな。サバを読んだら、そうだ」

静かです。
さっきから、「ありがとう」も「おめでとう」も無いのですが、それが悪い雰囲気でもなく、きっともう、そういうのは必要ないほど親しいのだろうなあ。
こういう雰囲気、嫌いじゃないなあ。

さて、再び出発。
ゆるいアップダウンを繰り返し、最後のひと登りで大洞山。11:30。
ここからは下り基調です。
大垂水峠。11:55。
甲州街道は登山道とつながる横断歩道で通過。
そのまま登っていくと、紅葉台の近くに上がっていくのですが、今日は小仏城山方向へ。
いったん横断歩道を下り、舗道を西へ少し歩くと、小仏城山への登山口が見えてきます。
鉄柵につかまって急な坂を上がると、沢に出ました。
沢沿いの平らな道はでもほんのわずか。
すぐに九十九折の登りが始まりました。
朝からかなり歩いてきたので、そろそろ疲れがたまって、ここからの登りの連続は結構こたえました。
最後の急登を上がって、小仏城山手前の分岐。12:45。
看板のような大きな地図が立っていて、その隅にこんな掲示が。


奥高尾にクマ?
ほんの2週間前のことです。
一丁平でクマとは。
奥多摩と地続きですから、そりゃあクマがやってこないとは限らないけれど。
ドングリが豊作な今年に、そのクマは何でそんな遠征をしたかなあ。
早朝や夕方の人が少ないときに奥高尾を歩くなら、では、クマ鈴が必要だなあ。

奥高尾の主脈に出ると、風が強まりました。
でも、風に雲が飛んだのか富士山がよく見えていました。


高尾山。13:30。
この前に来たときほどではありませんが、山頂付近は、やはりそこそこの人出でした。

さて、今日はまだ早いから、3号路を下ろうかな。
山頂から、まずは6号路琵琶滝コースと同じ坂道を下っていきます。
途中に分岐があり、道しるべの通りに3号路への道へ。
最初は車が通れるような道幅で、舗装はしていないですが平らで良い道です。
まだ残る紅葉を楽しんでいくと、また分岐。
ここから1号路に戻る道もあります。
3号路はここから始まります。
まず石段が続きます。
しばらく石段を下ると、その後はずっと水平な道でした。
地図で見るとよくわかるのですが、高尾山頂からケーブル山頂駅までのわずかな距離を延々と回り道するのが3号路です。
道幅があるので怖くはありませんが、崖っぷちの水平な道です。
まだ下山したくない、もっと歩きたいというときに良いコースです。
回り道が終わると再び分岐。
ここで3号路は終わり、1号路に合流することもできます。
山道は、ここから2号路。
登山靴でないと滑りますと観光客への注意書きが掲示されています。
ここからの下りは、高尾山からの下山道としては一番道が悪いです。
悪いといっても高尾山ですから、そんなに常軌を逸した危険個所があるわけではありません。
私が立って歩いていけるんですから安全な道なんですが、何となく滑りやすい岩がちな道が続きます。
ここを初めて歩いたときは、山歩きを初めてまだ間もなく、技術的な問題もあり、今より道も悪かったので、一部座り込むようにして通過したなあ。
悪いところは木段が整備され、今はかなり歩きやすくなりました。
回想をしながら下りていくと分岐があり、道は左右に別れました。
道しるべのどちらにも「高尾山口」と書かれているので、逆にどっちを歩いていいか困って地図を開きます。
下りてきたまま右に曲がると、琵琶滝の裏側に出るんですね。
そこから6号路と合流します。
左に曲がると、もうあと少しで高尾病院の敷地に入り、そこが下山口です。
右のほうは遠回りなので、さすがにもう左の道へ。
ほんの数分で高尾病院から舗装道路に出ました。
さらにどんどん行くと、ケーブル駅。14:50。

次の日曜日もそこそこ晴れの予報が出ていたのに、この金曜日に山に来た目的はもう1つありました。
京王高尾山口駅に新しく出来た温泉施設に一度入ってみたーい!
ヽ(^o^)丿
でも、混雑が予想され、休日に行ってまともに入れるとは思えません。
紅葉シーズンも一段落した今、平日の午後の早い時間なら、入れるでしょう。

京王高尾山温泉極楽湯は、京王高尾駅の改札に向かって左に専用通路があります。
一番上の画像がそれです。
通路を通り、駅の裏側に出ると、そこが温泉施設です。


入り口はこんな感じ。
中に入って、まず靴ロッカーに靴を入れ、入浴券の自販機で券を購入。
大人1000円。時間規制はなく、終日1000円。
ただ、お正月などは特別料金になるそうです。
受付に入浴券を出します。
靴ロッカーの鍵は自分で管理するそうです。
浴室は2階。
脱衣所は広めでした。
ロッカーは鍵付きで、自分の好きなロッカーを選びます。
30Lのザックなら何とか入る大きさでした。
さて、浴室へ。
まずは洗い場。
1人1人仕切ってあるのは良いですね。
でも、シャンプーなどの置いてある棚の横にゴミ箱が1つ1つ置いてあるのは、いかがなものか。
一瞬でしたが、ちらっと中身を見てしまい、うわあと思いました。
髪の毛のゴミがどうにも・・・・・。
個包装のシャンプーの袋などのゴミをその辺に散らかして帰る客がいるのはわかるんです。
でも、そのためのゴミ箱ならば、小さな石鹸箱サイズのプラスチックのザルで十分のはず。
そして、職員がこまめに掃除してくださるのが理想です。
家庭の部屋に置くようなサイズのゴミ箱を洗い場1つ1つに置く理由がわかりません。
ゴミの前で身体を洗うのは不快です。
難点はそこだけなので、何とかしてほしいなあ。

ともあれ、身体も洗い、さあ、お湯へ。
露天へGO。
京王高尾温泉は、お湯が6種類。
まずは、地下1000mから汲み上げている天然温泉の岩風呂。
これが、熱めの湯(42度くらい)と、ぬるめの湯(40度くらい)の2種類ありました。
大きな温度計で常に湯温が表示されています。
泉質はアルカリ性単純温泉。
それぞれ、10人くらいが楽に入れる大きさでした。

次が、炭酸石張り風呂。
ここも広い湯船。
入って静かにしていると、炭酸の泡が皮膚にびっしりとついてきます。
あー、山歩きの疲れが取れます。

その横が、座り湯。
座っていると、肩から腰にお湯が流れます。
これが4席分。

以上4つが露天。

屋根がついている半露天なのが檜風呂。
マイクロバブルの白濁湯でした。
ここも堪能。

内風呂もあります。
ここは替わり湯。
いろいろなお湯が楽しめるようです。
今回は、赤いお湯でした。
エキス湯だそうです。
何の?

他に、サウナと水風呂もありました。
凄いなあ。
これは、登山口の温泉という規模のものではなく、観光施設です。
色々なお湯に出たり入ったりして、1日楽しめます。
それにしては、料金がリーズナブル。

お風呂から上がって服も着て、さてパウダールームの様子をのぞきます。
洗面台は2つのみ。
でも、座ってドライヤーをかけたり化粧をしたりするためのスペースは6席だったか10席だったか、よく覚えていないけれどたくさんあり、山の温泉施設より充実していると感じました。

さて、湯上り。
有料のマッサージ・ルームがありました。
ほぐし処というようです。
自販機はたくさん並んでいて、テレビとベンチも用意されていますが、自販機にアルコール類が入っていませんでした。

1階に降りていくと、広い食堂があり、そこのメニューには酒類がたくさん。
例えば、生ビール(中) 490円。
どんなサイズかにもよりますが、そんなに高い値段でもなさそう。
食べ物のメニューは、例えばこんなふうです。
とろろそば 750円。
麦とろ飯 780円。
麦とろ牛タン御膳 1480円。
その他、いろいろ。
うん、普通の値段ですね。
食堂の奥にはうたたねスペースもあるそうです。

今日は夜から授業があるので酒類は飲めないから、食堂は素通りしました。
冬枯れの奥高尾を歩いた帰りにでも、また寄りましょう。
フロントに京王線の電車時刻が次の3本まで表示されていました。
おお、あと5分で電車が出る。
靴を履いていると、ザックを担いだ女性4人が混雑の始まった玄関で迷っていました。
「すいません、今、混んでました?」
そう質問されました。
「はあ、そこそこ・・・・。洗い場は、偶然空いているか、少し待つか、くらいになると思います」
「ああ、そうなの・・・・・?」
どうしよう、無理しなくても今日はいいんじゃないの、と相談しているその人たちに黙礼して、玄関を出ました。
よく温まったので風の冷たさも気にならず、ぽかぽかのまま駅に入りました。
下が、京王高尾温泉のサイトです。
http://www.takaosan-onsen.jp/




  


  • Posted by セギ at 13:15Comments(2)