たまりば

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2015年02月16日

石老山と石砂山を歩いてきました。2015年2月。


2015年2月15日(日)、石老山と石砂山を歩きました。
高尾駅8:44発の中央線に乗り、相模湖駅下車。8:53。
駅前からすぐバスに乗車しました。
「プレジャー・フォレスト経由、三ケ木行き」。

プレジャー・フォレストって何?
ともかく、登山客で満員のバスですし、石老山登山口に停車すると書いてあるので、これに乗るので間違いなさそうです。

バスは、9:00出発。
すぐに巨大なゲートの前で停車。
あー、プレジャー・フォレストって、相模湖ピクニックランドのことなんだ。

後で調べたところ、相模湖ピクニックランドは、2008年に「さがみ湖リゾート プレジャー・フォレスト」と名称が変更されたのだそうです。
私は、7年間、知りませんでした。
というのも、前回、石老山に行ったのは、2004年3月。
実に11年ぶりです。

石老山登山口バス停。9:15。
バス停から少し戻るようにして、信号を渡り、そのまま直進。
少し行くと左手にトイレがあり、道しるべも確認できました。
道なりに車道を歩いていき、「石老山表登山道」という大きな標識に従って右の道に入ります。
さらにどんどん歩いていくと、登山口を示す小さな道しるべのある石段が右手にありました。9:45。

石段を登ると、登山道です。
日当たりの悪い道なので、ところどころ凍結。
しまったなあ。
低山と侮って、今日は、ストックを持ってきませんでした。
この1週間、たくさん雨が降った記憶もなかったので、軽アイゼンも。
結局使わないことが多いとはいえ、軽アイゼンは心のお守り。
冬場の山歩きでは、やはり必携です。

まずは古い石段を登っていきます。
両脇に大きな岩。
巨岩をぬうように登山道は続きます。
大きな岩の下に説明版がついていて、岩には1つ1ついわれがあるようなのですが、何となく全体的にぼんやりした印象です。
奇岩という見た目のものはなく、ただ大きい岩ばかりだからかもしれません。
でも、4月に歩いたら、春の花がたくさん咲いていそうです。

混雑しているというほどではありませんが、歩いていくと、前方に人が見えてきます。
邪魔には感じないが、寂しくもない。
ほどよい距離感で歩いていけました。

「ハイキングコース」と「八方岩」との分岐があり、「八方岩」コースを選択。
尾根歩きになると、道は乾いていました。
八方岩で少し休憩し、眺めを堪能。
しかし、その先、ついに雪が現れました。
日当たりの良いところは雪なんか1ミリも残っちゃいないのですが、ちょっと日陰になると、積雪&凍結。
凍結箇所はツルツルです。
滑らないように、ザラメ状の雪の上を選んで通過。
ある程度登ってしまった以上、ここを下るのは登るより難しい。
もう戻れません。
登りが北面なのは、むしろ幸運。
下りに選んだコースは南面。
雪はないはず。
そう思って頑張り、ようやく登り切って、石老山山頂。10:45。
山頂からの富士山は、丹沢に半分隠されているとはいえ、予想外に大きく見えました。


道しるべを確認し、篠原に下山を開始しました。
予想通り、こちら側は雪はありませんでした。
しばらく平坦な道ですが、やがて急な下りが始まります。
この道は、関東ふれあいの道ですが、道はフカフカで、最近歩いた人が少ないのを感じました。
道は荒れ気味ですが明瞭で、道しるべもきちんとしています。
むしろそれが関東ふれあいの道の特徴かもしれません。
人があまり歩いていないし、道は荒れ気味だが、道しるべはきちんとしている。
でも、積雪・凍結がないので、何の不満もありません。
と思ったら、民家が見えてきたところで、深い雪。
地形的に1日陽が当たらないのでしょう。
ジグザグの積雪道をそろそろと下り、凍結した里道をしばらく行くと、陽当たりのよい車道に出て、左折。
そこからは今までの雪景色が嘘のようなぽかぽかした早春の道でした。

篠原バス停。12:00。
しかし、日曜日は、バスは来ません。
乗り合いタクシーのバス停が隣りにあり、到着時刻も決まっています。
到着の1時間くらい前に電話予約が必要と、バス停に説明が載っていました。
ちょっと心惹かれましたが、まだ昼食さえ食べていませんから、もうひと頑張りしましょう。

関東ふれあいの道の道しるべの通りに、車道を歩いていきます。
道路の右側を歩いていましたが、「石砂山」への分岐の道しるべは道路の左側にあり、見落とす可能性がありました。
ガイドブックにそう書いてあったので、用心しておいて良かった。
道しるべの通り、右の細い道へ。
そこも舗装道路です。
住宅の前をどんどん歩いて行くと、左手に石砂山登山口の道しるべがありました。
小さな橋を渡るようになっています。
登山口には、ヒルに注意との掲示。

石砂山は「いしざれやま」と読みます。
石老山のすぐ隣りの山ですが、人の少ない静かな山です。
11年前に歩いたときも、山の中で、結局誰にも会いませんでした。
登山口は急登ですが、道はすぐに平坦になり、のどかな気持ちのよい道が続きます。
痩せ尾根もありますが、登山道はある程度の幅が確保されていて、歩きにくい印象はありません。
山頂が近づくと、木段の急坂が始まりました。
そして再び積雪・凍結。
ザラメ雪を踏んでいく分には滑りません。
注意深く足を置く場所を選んで登っていきます。

雪には、誰かが踏んだ跡がありました。
今日の足跡ではない。
でも、この山を誰かが歩いている。
そのことに励まされ、一歩一歩進みました。
木段が終わると、その先は嘘のような乾いた快適な道。
そして、石砂山山頂。12:55。
誰もいない山頂でした。
丹沢山塊が壁のようにそびえています。
早春の日差しが暖かい。
ベンチを1人占めして、のんびりお昼を食べました。

さて、下山。
まずは木段の下り。
南面なので、雪はありません。
と思ったら、ほんの数段ですが、凍結箇所が。
両手をついて、慎重に下りました。

急な下りの後は、斜面のトラバース道。
この道は細く、登山道が斜めで、しかも砂がもろい。
この道の印象は11年前のことなのに明瞭に覚えていました。
山側の足はまっすぐ、斜面側の足はつま先をやや斜面に向けて。
雪山をトラバースする足の向きを作って通過しました。

また道は広くなり、薄暗い林の中でも積雪はないので、もうここまで下りてくれば安心かと思いました。
しかし、伏馬田と菅井との分岐で、右の「菅井」を選ぶと、下山のはずなのに、道は登っていきます。
何か嫌だなあ。
そういう不安は的中するもので、その先は崖っぷちの細い道が積雪していました。
うわあ。
(^-^;

しかし、軽アイゼンを持っていたとして、じゃあ着けるか?といったら、まず着けないのです。
積雪はしている。
でも、凍結はしていない。
この道は、歩ける。
あとは、慌てないことです。
努めてゆっくりゆっくり歩いていきました。

道は、雪が消えたり崖っぷちの雪道になったりの繰り返しでした。
そうしながらも少しずつ高度を下げ、伏馬田城跡分岐。
そこに立つ杭状の道しるべには、小さな屋根がついていました。
いや、道しるべではないのかも。
何か奇妙な印象です。
書かれてある文字を見て、さらに驚愕。
「人潰し」。
え?
(@_@)

こ、怖い、怖い、怖い。
慌ててその場を離れました。
何かの見間違いだったかもしれません。
山中に人はいないし崖っぷちの雪道は続くし、何か怖いものを見てしまったかな?
それとも、何か意味があるのかなあ。

道は平坦になり、落ち葉に埋もれてトレースを見失ないそうになりながらも先に進むと、さらに驚愕。
山道が湾曲しているところの沢にかかる鉄製の桟道が、V字にポッキリ折れていました。
えー?
( ;∀;)

しかし、沢はほぼ枯れていましたし、桟道から沢底までそれほど深くありません。
桟道の脇を慎重に沢へと下りていき、また登り返して通過。
そこが最後の難所で、あとは、しばらく歩くとポンと舗装道路に出ました。14:10。

道なりにどんどん進み、地図の通りに小学校があるのを確認。
その先の三叉路。14:30。
予定では、左に行き、また登山道に入って峰山を歩くつもりでいましたが、さすがに、先ほどの「人潰し」とV字桟道で、私の心は折れました。
峰山を歩けば、下りが北斜面になりますし。
右の道を選択。
こちらは、このまま車道を歩いて行けば良いだけです。

急カーブの多い車道を車に注意しながら歩いて、「やまなみ温泉入口」バス停。
15:05。
次のバスは、15:44。
このまま40分待つより、お風呂、お風呂。

バス停前からの急坂を上がっていき、藤野やまなみ温泉に入りました。
ここは町営で、3時間600円。
脱衣所も浴場も広いです。
冬場の露天風呂は、いくらでも入っていられそうでした。
でも、バスが来るし。

15:44。バスに乗車。
15:58。藤野駅到着。
ああ、無事に下山できて良かったー。

  


  • Posted by セギ at 12:57Comments(0)