たまりば

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2014年10月12日

講師との相性





台風前の夕焼けは、赤いですね。
さて、今日は、曇り空の日曜日です。
台風はまだ今日は来ないようですが、こんな空だと山を歩いてもあまり楽しくないので、本日は、休養日です。

今回は、体験授業を通して感じることを書いてみたいと思います。
体験授業は、講師との相性、その塾との相性をみるもの。
セギ英数教室も、空いているコマでの無料体験授業を通年承っております。
現在は、火曜日の16:40~18:10のコマが空いております。
お気軽にお問い合わせください。

中学や高校の学校見学でも同じなのですが、子どもは、ソフトよりもハードに目が行きがちです。
校舎がきれいで制服が可愛い学校ならば、行きたくなったり。
校舎が古くて汚いと、がっかりして、
「あの学校、雰囲気悪いから行きたくない」
などと言いだしたり。

塾選びもそうで、きれいな塾への憧れをもつ子は多いです。
一方、塾の中には、何か古いなあ、汚いなあ、という所も結構あります。
それだけで生徒の足が遠のきます。

私が独立する前に勤めていた集団指導塾は、かなり古くて汚い塾でした。
創立以来リフォームも移転もしていないので、とにかく見た目が古い。
町のさびれた補習塾という印象の塾でした。

しかし、あの塾は、良い塾でした。
講師は、全員ベテラン。
高校受験では、都立自校作成校や、私立大学付属校にガンガン合格していました。
中学受験は、ほぼ全員、初日で合格を決め、その後、国公立中も受けて、結局そちらに進学する子が多かったのです。
大手の学習塾とは異なり、合格率と合格実績の両方を公表できる塾でした。
しかも、月謝が安かったです。

でも、塾はイメージが大切です。
何しろ、ボロボロな塾でした。
一歩間違えると廃屋でした。
実績をどれだけ出しても、口コミで広がるということはなく、生徒は年々減っていきました。

「あの子の通う塾には通わせたくない」
と保護者の間で噂になってしまう生徒が2年に1人くらいの割合で通っていたことも、原因かもしれません。
地域密着型の集団指導塾が常に抱えているリスクです。
でも、その話はまた別の機会に。


その前に勤めていた大手の個別指導塾は、ガラス張りの大きなビルの中にありました。
絨毯はフカフカ。
入口には大きな観葉植物と熱帯魚の水槽。
刺さるように明るい照明。
真っ白な机、デザインの良い椅子。
受付のきれいなお姉さん。
若く、容姿も好ましい講師たち。
営業トークの上手い教務。
言い換えれば、教育のプロはほとんど存在しなかったのですが、とにかく見た目はきれいで豪華で、子どもが「わあ、いいなあ」と思う雰囲気を持っていました。
その分、月謝は高かったです。
高い月謝の多くの部分が、本社ビルの維持費や、ビルのワンフロアの賃貸料や、フカフカの絨毯や、リースの熱帯魚や観葉植物や、受付のお姉さんの笑顔に消えていました。

しかし、それで生徒がやる気になるのなら、それで良いのです。
こんなにきれいで立派な塾に通っているのだから、勉強しよう。
生徒がそういう気持ちになって勉強すれば、成績は上がる可能性があります。
塾として、それは、1つのやり方です。


難しいのは、塾に何を求めているかが親子で異なる場合なのかもしれません。
子どもは、塾に「華やかな箱」を求めている。
若くて気さくなお兄さんや、きれいなお姉さんに教わることを求めている。
しかし、保護者は、そうではないものを求めている。
それは、コスパだったり、講師の経験値だったりと、子どもよりは実際的な要求が多いのかもしれません。

たまに、そういう親子がうちの教室に体験授業を受けにいらっしゃることがあります。
そんなときの子どもの顔からうかがえる、がっかり感が半端ない。
( ;∀;)
うちの教室は、普通のビルのワンルームマンションですから。
清潔であるよう努力しておりますが、華やかさはないです。
しかも、教えるのは、若くない私1人です。
子どもがイメージしている「塾」とは、ちょっと違うかもしれません。

しかし、そういうことも含めて相性というものです。
体験授業を通して、塾に何を求めているのか、親子で改めて話しあってくだされば、意味のある授業です。


ついでに、では、私自身は体験授業で何を見ようとしているかというと、「違和感」なんです。
この子が、なんでこの成績なんだろう?
この子が、なんでこんな学力でとどまっているんだろう?
なんだ?
何が原因だ?

私がそう感じた子は、ほぼ入会してくださり、そして、成績が上がっています。
私にとっての「相性」とは、そういう初対面での違和感のことのように思います。



  


  • Posted by セギ at 13:55Comments(2)講師日記