たまりば

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2012年06月07日

コンパス持参は作図問題ありです


今日は、青空が見えていて、風の冷たい、爽やかな1日でした。
今日みたいな日に山を歩くと、本当に気持ちがいいのですが、しかし、今日は、青色申告の「説明会方式による記帳指導等の導入講義」の日で、武蔵野税務署近くの青色申告会の事務所まで講義を受けに行ってきました。
今日は、1時間だけの概説でしたが、次回から2回に分けて、みっちりと記帳指導がある様子です。
複式簿記かあ。難しいかなあ。
でも、無料で講習会を開いてもらえるので、ありがたいです。


さて、本日は、それとは全く関係なく、作図の話です。
前回の中間テストで、作図問題が出題された学校がありました。
テスト範囲でもないのに、作図が2題も出題されて、もうびっくりです。

「コンパス持参という指示は、あったの?」
「あった」
「だったら、作図が出題されるということだよ。何で言わないの。練習したのに」
「だって、そんなの前日に急に言われたんだよ」
「・・・・そりゃひどい」

ひどいけれども、作図なんて4通りしかないのだから、理想を言えば、自分で復習すると良かったのですが。

基本の作図は4通り。

垂直二等分線の作図。
角の二等分線の作図。
直線上の1点を通る、その直線の垂線の作図。
直線上にない1点を通る、その直線の垂線の作図。

あとは、これの組み合わせです。
都立高校の入試問題でも、毎年作図は出題されますが、この4つのどれか、あるいはその組み合わせです。

とはいえ、作図は、中1の図形分野の最初で学ぶだけで、その後はほとんどやらないので、完全に忘れてしまう場合が多いです。
前日に、突然「コンパス持参」と言われたその子は、垂線の作図にコンパスを使った形跡がありませんでした。
うーん、これは・・・・。
三角定規で、垂線を引いたかな?


しかし、私がそう言うと、その子は逆に驚いた様子でした。
「え?定規は、直角でしょう?」
・・・・まあ、そうなんですけど。
三角定規には誤差がある、と言ったって、子どもが作図するコンパスの線のほうが余程誤差がありますしね。
(^_^;)

小学生の頃は、垂線も平行線も、三角定規を組み合わせて描きますので、その頃の記憶のほうが強い子は、コンパスによる垂線の作図がなかなか定着しません。

でも、三角定規も分度器も使わずに、90°の角を作図できることは、凄いことなんです。
45°の角も作図できる。
60°の角も作図できる。
30°の角も作図できる。
だから、75°の角も作図できる。
そういうのって、わくわくしませんか?

・・・しませんかね。(^_^;)


もう1点。
中学生に限らず、これは小学生も含めてですが、現代の子どもは不器用な子が多く、コンパスで正確に円を描くことができない子が増えています。
理屈を考えないのか、下敷きを敷いたままコンパスを使ってしまう子がいます。
だから、針が刺さらず、中心が滑って動く。
腕をねじり気味に構えて、下から描いていくというやり方も知らないので、最後、円がつながる頃には、腕がねじれきって、ズレてしまう子も多いです。
円を描こうとして、蚊取り線香を描いてしまいます。
こういうことも、大人が1対1で指導しないと、身につかないことです。
小学生のお子さんをお持ちの保護者の方は、1度、コンパスを使っているところをチェックなさってください。
うちの子、円が描けないの?と驚く場合がけっこうあると思います。
  


  • Posted by セギ at 22:54Comments(0)算数・数学