たまりば

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2011年11月26日

下手な暗算、休むに似たり




本日、11月26日(土)は、三鷹中等教育学校の学校説明会。
同時に、願書の配布が始まりました。
さあ、いよいよ、中学受験シーズンが近づいてまいりました。
セギ英数教室としましては、中学受験生には、全員第一志望に合格してもらわなくてはなりません。
合格率100%。
理想ではなく、現実としてそうでなくては、小さい塾は維持できません。
頑張らなくちゃ。
小6対象、中高一貫校対策の冬期講習、あと3名募集しています。
ご参加お待ちしております。
(*^_^*)


私が、受験算数を勉強し始めた子の、どこを見ているかというと、1つは、基本的な計算力と学習姿勢を見ています。
小学生は、筆算が嫌いで、暗算をやりたがる傾向があります。
たとえば、2桁×2桁。
そういう式が立って、さあ計算というときに、手を動かさず、じっと見ている子がいます。
おや?
この子は、これを暗算できるのかなと、こちらも様子を見ます。
インド式数学を多少知っているなどで、暗算できる子がいないわけではありませんから。
しかし、ほとんどの場合、1~2分考えたあげく、諦めて、筆算を始めます。

だったら、最初から筆算したらいいのに。(^_^;)

そういう子は、何度でも、同じことをします。
2桁×2桁のかけ算は、自分は暗算できないのだ、という自覚が持てず、その都度試してしまうんです。
 
わり算のトライも、ほぼ毎回です。
3桁÷2桁のわり算。
これも、手を動かさず、まず、じっと見ています。
筆算したって間違えるくせに、なぜ、暗算できると思うのだろう?
私は、30年ごしの疑問符を、頭の上に浮かべながら、受験算数初心者の小学生たちが、諦めて筆算を始めるまで待ちます。

これは、単に計算力がない、ということではありません。
もちろん、計算力もないのですが。
自分は、何桁までなら暗算できて、何桁からは、暗算できないのか。
それが自覚できていないということは、計算の経験が浅いということ。
数字と遊んだ経験が少ないということ。
数字とその子の間に、距離があるということです。
そういう暗算ができるようになりたいという望みが本当にあるなら、塾の時間ではなく、家で、自分で考えて、何かやり方を見つけるでしょう。
それをせず、塾の算数の時間になるとそれを試しているのは、数字とその子の間に、かなり距離がある証拠です。
となると、十進法の感覚もぐらついている可能性があります。
もしかしたら、かけ算・わり算の意味も、本当には理解していないかもしれません。
学校では、「今は、わり算を勉強しているから、わり算の式を立てればいいんだろう」という判断で、文章題の中の大きい数字を小さい数字でわる式を立ててきた。
それで正解だった。
算数は、そういうものだ。
そうした認識かもしれません。

そうしたところを、まず観察するところから始まります。

2桁×2桁を暗算する必要はありません。
インド式数学をやらなくちゃ、とか、やっぱりソロバンがいいというのは本当だったのね、とか、そういうことではありません。
筆算が必要なら、素早く正確に筆算する。
そのことに、迷いもなく、ミスもない。
そういう状態であれば良いのです。
頭は、そんなことには使わず、問題を読み取り、立式することに使います。
  


  • Posted by セギ at 19:05Comments(4)算数・数学