たまりば

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2011年10月03日

ロングウォークちちぶ路で完歩帽を獲得する方法


昨日10月2日(日)、秩父鉄道主催の「ロングウォークちちぶ路」というイベントに参加してきました。
7km、17km、27kmのどれか1つのコースを選んで、歩く大会です。
27kmコースは、長瀞駅から、宝登山、長瀞アルプス、雨乞山、陣見山、羅漢山と縦走し、寄居駅がゴール。
難しい道ではありませんが、細い山道が多く、短いアップダウンが連続します。
歩行時間は、7〜8時間。
もうかなり後半、虎ヶ岡城址を過ぎての岩混じりの急な下りを、張られたロープに軽く手を添えて、いつものように、とっとこ降りていた私は、後ろから来た集団の気配に振り返りました。
凄いスピードで降りてくる集団。
木につかまって道を譲ると、その集団は、無言で会釈しながら、どどどっと私の脇を通り過ぎていきました。
ほぼ20人くらい、次から次へ。
どう見ても、1つのパーティではありません。
老若男女混成の一時的に形成された集団。
それが、団子状態になって、急坂を駆け下りて行きました。

なんだ、あれは?

またしばらく歩いて。
少し道が湿ってきて、沢が近いと感じられた頃、また、後ろから来る殺気だった集団の気配を感じて、私は振り返りました。
さっきの集団がまた来たのかと思われるほど似通った雰囲気。
私が端によけると、やはり無言で会釈をし、どどっと通り過ぎていきました。
まるでイノシシの集団が通り過ぎたみたい。

なんだ、これは?

彼らが去ってしまうと、前後に人の姿はなく、遅い人がたまに前方に現れると、その人をゆっくりと抜いていくだけの、静かな山歩きが続きました。
春に行われる「外秩父七峰縦走大会」の参加者は、約8000人。
それに比べると、秋に行われるこの「ロングウオークちちぶ路」は、参加者約1000人なので、山はそれほど混雑しません。
比較的、自分のペースで歩けます。
しかし、あの集団は、自分のペースではなく、とりつかれたように先を急ぐ、集団のペースで走っていました。
彼らは、山を走るトレイル・ランナーではありません。
普通の山支度をした、普通の登山者でした。

山で何が起きたのか。
あの2つの集団は、どのような過程で形成されたものなのか。

そのすぐ後の第3チェックポイントで手渡されたカードで、ようやく理解できました。
カードには、順位が書いてあります。
私の順位は、「253番」。
例年、参加者のうち先着200名に、完歩帽がプレゼントされます。
あの集団は、それを狙っている、当落ギリギリの集団。

いや、しかし。
ここで、私は、さらに考えました。
その前の第2チェックポイントからは、かなりの距離がありました。
そのときに渡されたカードの順位から、自分はどれだけの人を抜いて、今、何位くらいなのか、そんなに確実に計算できるだろうか。
でも、確実に計算できず、不安だから、スピードが上がるのかもしれません。

ただ、去年も私は同じ大会に参加し、ほぼ同じペースで歩いていたのですが、去年は、そのような集団は最後まで見ることがありませんでした。

今年、何が起きたのか。

同じ大会でも、速い人と遅い人はいます。
皆、それぞれ自分のペースで歩いています。
速い人は、遅い人を上手く抜くことで、自分のペースを保ちます。
車道で抜くのが一番簡単ですが、山道でも、広いところならば、抜くことができます。
でも、「ロングウォークちちぶ路」は、近年整備された長瀞アルプスをはじめ、全体に登山道が細い。
いったん登山道に入ると、追い抜くのは難しいところが、かなりあります。
そういうとき、前を行く登山者は、少し脇によけて、後ろから追いついてきた登山者に道を譲ります。
それは、山歩きのマナーですが、何より、速い人がイライラしながら自分の後ろをぴったりついてくるのは、歩いていて不愉快ですから、道を譲るのは、自分のためです。

ところが、思い出してみれば、昨日は、他人に道を譲らない人が何人もいるな、という印象がありました。
細い山道。
他人に道を譲らない、ペースの遅い人。
当然、後ろが詰まります。
登山道の渋滞が始まります。
道が広くなると同時に、遅い人を追い越し、飛び出していく人。
その人に続く、やはり速い人たち。
一緒に山に来たわけではないのに、ここで、速い人の数人のグループが形成されます。
これが何度も繰り返され、やがて、速く歩く20人の集団になったのでしょうか。
しかも、「自分は200位以内に入れるのか」という不安が、この集団からの脱落を自分に許さない意識を生み、かくて、イノシシ集団が形成された。
のかな?

ロングウォークちちぶ路の縦走路は、一度歩いてみた方はご存じと思いますが、細い山道に風情があります。
休日には、風に乗って秩父鉄道の蒸気機関車の汽笛が聞こえてきます。
上の写真は、宝登山山頂から眺めた武甲山。
ああ。年々削られて、減っていくなあ、武甲山は。
感慨無量。
それから、雨乞山は、ハンググライダーの出発点で、その草地の斜面に座り、晴れ晴れとした眺望を楽しみながらのお昼の、おいしいこと。
しみじみとした、余情のある山道。
イノシシ集団になって突進するのは、私は避けたいなあ。

でも、順位にこだわり、良い成績を修めるのも、こういう大会に参加する楽しさなので、一概に否定もできません。

さて、羅漢山で、たくさんの五百羅漢様を眺め、写真を撮り、ゴールの寄居駅に到着したのは、午後3時。
係の人に、完歩帽を渡されました。
え?何で?
「今年から、先着300名様に、完歩帽をお渡ししています」

えー?

というわけで、下の写真は、昨日もらった参加賞のボトルと、完歩帽、完歩バッジ、完歩すると引けるスピードくじで当たった保冷シートです。







  


  • Posted by セギ at 15:44Comments(0)