たまりば

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2011年05月11日

十枚山のクマはぎ



昨日歩いた十枚山。
「枚」というのは滝を数えるときに使う単位。
登り下りの急なことを、静岡の古い言い方では、「登り十枚、下り十枚」と言うそうです。
滝がいくつも続くような急斜面、という意味らしいです。
確かに、一本調子の登りの続く、急斜面の山でした。
静岡の安倍川のほとり、六郎木から登り、シイタケ栽培地を過ぎた分岐を左にとって、ヒノキの林の続く急登を延々と歩きました。
随分と高いところまで植林の続く山でした。
「熊出没注意」の大看板が立っていて、これは、ただごとではないなと思いながら歩いていくと、なるほど、この山には熊がいます。
木には、爪痕がくっきり。
これは、「クマはぎ」と呼ばれるもののようです。
木の皮がはがされてしまっています。
熊は、皮をはがして形成層をかじります。
スギ・ヒノキなどの造成林の木をかじってダメにするので、林業の人は、熊を、害獣と呼びます。
何のためにこんなことをするのかは、まだよくわかっていません。
交尾期のサインポスト説。
木に含まれる良い匂いを楽しんでいるとする説。
とりあえず、登山者には、この山に熊がいることが、ストレートに伝わってきます。



  


  • Posted by セギ at 19:21Comments(2)